2017年03月15日
悪徳訪問販売業界の真実(その5)
訪問販売会社の異質さ
僕は前回申し上げましたように
B社に入るまでは
普通のサラリーマンでした
それまでは訪問販売会社が
どんなところか予測すら
立ちませんでした
普通に家を訪ねてくる
営業マンを見ていて
「迷惑だな」、
「大変だな」と
位しか認識は
ありませんでした
ところが、実際入社して
時を重ねているうちに
一般の会社と大違いの
世界に驚くことになります
その驚きの異質さは
これから詳しく
紹介していきます
朝礼スタイル
訪問販売会社の
朝礼スタイルは独特な
空気があります
朝出社して制服に
着替えが終わると
全員が整列します
朝礼は空気がピーンと
張りつめています
朝礼当番は日替わりで
順番が決まっており
帰社後の
夕礼まで勤めます
軍隊式のあいさつが終わると
昨日の営業成績の報告が
所長からされます
契約できた社員には
全員で拍手をします
契約できなかった社員は
寂しい思いを
することになります
そして、契約できなかった
社員は営業内容報告を
させられ、細部にわたり
是正策の助言が
所長からされます。
そして当日の契約本数を
自己申告でみんなの前で
発表させられます。
「今日は契約できません」
とは言えないので
全員1本以上の契約を
約束させられます。
朝礼後は社員を相手に
15分前後
ロープレをやらされ
それから現場へ出ます
契約出来ない状態が
1週間続くとさすがに
気持ちが落ち込んできます
ちまたで退社する人間は
3日目、3か月目、
3年目と言いますが
訪問販売会社では
この法則が全く
あてはまりません
研修期間中にやめていく者、
昼休み時間に
いなくなってしまう者、
現場営業初日に行方不明に
なってしまう者、また、
上司から怒られて辞める者、
成績不振で辞めていく者
様々です。
しかしB社の朝礼スタイルは
他の訪問販売会社に
比べると甘い方らしく
一緒に入社したS産業の
元所長の話では灰皿が
飛んでくるのは
日常茶飯事だったそうです。
次回はB社の
「給与体系」をお伝えします
2017年02月24日
悪徳訪問販売業界の真実(その4)
今回は悪徳訪問販売業界の真実(その4)です。
入社して驚いた
一般の会社と大違い
新入社員教育
僕が電話機の訪販会社の
B社に入社したのが
まだ桜も咲き始めていない
3月初旬のことでした
当時一緒に入社した
新入社員は12名でした
その中には悪徳訪販で有名な
S産業の所長や
広告代理店の部長など
そうそうたる経歴の猛者が
そろっていました。
僕はそれまでは一般の
サラリーマンだったので、
訪問販売という初めての
分野の業界にとても不安を
持っていました
新入社員教育は2日間にわたり
新宿本社隣の
ビル7階で基本的な
電話機の構造から
電話料金システム、
回線種類などを一通り学び
最後は簡単なテストが
ありました
その後各営業所への
配属が決まりました
僕は、家に近い立川市の
西東京営業所の
勤務になりました
西東京営業所は営業部員8名、
管理部員3名、
工事部員3名の
計14名の営業所でした
配属直後、最初に給与体系の
自主選択を
することになりました
自主選択とは3か月間
だけに限り固定給制か
加算給制かを選択することです
固定給を選択した場合は
3か月間、毎月40万円が
保障されます
加算給制は売り上げ成績に
よって基本給に加算給が
プラスされる給与システムです
僕は自信がなかったので
3か月間の
固定給制を選択しました
翌日出社するとみんなに
紹介され、
すぐロッカーに
案内されました
ロッカーでは営業用の
制服を与えられ
早速着替えました
一見、都の水道局の職員の
制服に似ています
ちなみに、訪問先の
お客に水道局職員とか
URの職員、土木事務所の
職員などによく
間違えられました
朝礼が終わると早速、
席に案内され基本トークを
書いたA4の大きさの
用紙を渡されました
そしてそれを覚えるように
言われました
枚数にして2ページでした。
すでに他の営業部員は
現場に出て行って事務所には
僕と所長それに管理の
社員3人だけになっていました
30分ぐらい目を通していると、
所長に声をかけられ
現場実習同行になりました。
現場実習は営業所近くの
団地でした。
僕の営業初日の現場実習は
所長と一緒に同行して、
営業トークを覚えることでした。
持参品は
申込用紙、商品カタログ、
営業トーク集、信販申込用紙が
入ったアプローチブック1冊、
名刺、計算機、
契約用の印鑑を持って
出かけました。
所長と営業車に乗り
10分ほどで近くの
団地に到着しました。
車を降りると所長がここで
「1件契約するところを
見せてやるから
よく見ておくように」と
言いながら先に歩き出しました
僕は後ろにつきながら
一通りアプローチから
クロージング迄、見させて
もらうつもりでしたが、
全部アプローチアウトで
肝心の契約までの
営業トークは何も
聞けませんでした。
しかし、さわりの部分と、
入り方だけは覚えました。
1件も契約できないまま、
約2時間でその日の
現場実習は終わり
事務所に帰ってきました。
事務所には管理部の社員が
3人残っていました。
昼休み時間が終わると
今度は所長をお客に見立てて
ロープレを夕方まで
やらされました。
ロープレとは訪問したお客と
の実際の現場の
やりとりを疑似的に
練習することです。
最後は所長も疲れたので
自習になりましたが、
このロープレは入社してから
半年間、続きました。
次回は
「訪問販売会社の異質さ」
を紹介いたします
2017年02月05日
悪徳訪問販売業界の真実(その3)
今回は悪徳訪問販売業界の真実
(その3)です。
前回の続きより
僕が最初に入社した訪販会社の
B社には2年間在籍し
その後友人達と別の訪販会社を
新たに立ち上げました
このブログでは訪問販売会社の
内部実態を中心に
その核となるべき
販売手法の実態、
また同じく訪問販売業者が
ターゲットにする家、
ターゲットにするお客など
順次詳しく
説明していきます。
また後半では個人で訪問販売を
考えておられる方のために
その参考資料も紹介して
いきたいと思います。。
これから紹介る内容は
一部の悪徳訪問販売業者から
すると非常に困る内容も
含まれています。
特にこのブログでは
お客様の立場で
悪徳訪問販売業者に
狙われないための防犯対策も
紙面が許す限り紹介する予定です
裏を返せば逆に正当な
訪問販売者側から見れば
安心した販売ができる
アドバイスになるかと思います。
これから紹介する防犯対策を
お客様が実行すれば
一部の悪徳訪問販売業者は
不利に立たされることは
間違いありません。
しかしそのことによって
そのような悪徳業者が
正しい訪問販売業界の
成長の為の見直しを
されることは間違いありません。
その結果正しい訪問販売業界の
発展がなされるはずです。
実は訪販会社へはお客から
苦情の電話が
多く寄せられます。
しかし、事件として取扱い
されるのはそう多くありません
その理由は被害者のお客が
被害にあったことを
認識していないことにあります
消費者センターに問い合わせが
来るのはほとんどが
第3者からの助言によるものです
消費者センターではオンラインで
全国規模の過去の
苦情データを集めています
以前
僕は消費者センターでその
データを見る機会がありました
それを見れば実に多くの苦情が
寄せられている
ことが分かります
消費者センターでは
お客の苦情が
増えてくると、
ある一定のレベルに
達したところで
その訪販会社に
是正勧告がなされます。
何回も勧告され
それでも改善されなければ
担当者を本庁(東京都は都庁)
に呼び再度改善策の提出を
書類で求められます。
合わせて消費者センターでは
お客との契約内容の
確認がなされます。
しかし販売会社は契約内容に
問題がなければ
突っぱねる事ができます。
最悪契約を解除して
返金することで解決します。
そのようなことは
ニュースになりません。
僕は前にも紹介しましたように
訪問販売だけで
17年間で2社を渡り歩きました。
1社目のB社には2年間在籍し、
2社目は
自分たちで立ち上げた会社です。
2017年01月17日
悪徳訪問販売業界の真実(その2)
発行人のフジゲンです。
今回は悪徳訪問販売業界の
真実(その2)です。
訪問販売というと聞こえが悪く
敬遠しがちな
業種なのは事実です。
実はそこが目の付け所なのです
よく相場の世界で使われている
言葉に
「人の行く裏に道あり花の山」
という言葉があります
他人と同じことを
やっていたのでは
宝の山には
巡り合えないということを
表現した言葉です。
まさに訪問販売業は人の行く
裏道のビジネスです。
僕は訪問販売業界に17年
携わりながら
いろいろな商品の販売に
関わってきました。
このブログは僕が訪問販売で
年収1000万以上
稼いできた方法の仕組みと
訪問販売業界とは
どのようなところなのか
読者の方が気になる部分を
僕の体験から紹介しています。
また一部の悪徳訪問
販売業者による
被害もたまに発生しています。
そのためにお客様が
悪徳訪販業者の
被害に遭わないための対策も
業者側から見た目で詳しく
後編で紹介していきます。
訪問販売業を検討されている
方にはこれを知れば
逆の立場でお客様を
見ることができ安心して
戦略的に訪問販売に
取り組みやすく
なれると思います。
さらに訪問販売業界の
現状を詳しく
知ることができるとともに
この業界で苦労せずより多く
稼ぐための方法も
わかると思います。
訪問販売会社が扱う商品は
そのほとんどが皆さんが
日常的に
目にしている商品が
ほとんどです
特別に変わった商品は
扱っていません
こんなものが訪問販売で
売れるのかと
思うような商品が
ほとんどなのです
訪問販売で売れない
商品はありません
すべての商品が対象になります。
販売に関する特別な
スキルも必要とせず
気持ちの強さとやる気さえあれば
これほど稼げる
ビジネスはありません
このブログでは多くの
訪問販売商品の中で
電話機の訪問販売を主題に
取り上げて紹介しています。
その他の商品を扱っている
訪販会社でも
商品知識が異なるだけで
ほとんど同じような営業形態を
とっています。
それでは話を進めます。
先程触れましたように
僕は訪問販売業界で
17年間、平均して
年収1000万以上を
稼いできました。
当初はネットビジネスを
やりたかったのですが
思っていた以上に稼げるので
気がついてみたら
このブログは訪問販売業界とは
どのような業界なのか、
その実態について
僕が経験してきた実績と、
僕の周囲に常にいた
他の訪販業界の仲間たちの話から
詳しく紹介していきます。
さて、僕がこの業界に入る
きっかけになった
B社の本社は都内の
新宿区にありました。
従業員は全社で100人
規模の会社で
関東を中心に9営業所を
展開していました。
さっそく僕は会社を訪問し、
人事担当者と
面接室で会うことになりました。
まず、どうして電話機の
訪問販売でそんなに
高額な収入が得られるのか
疑問に思っていたので、
その部分を先に尋ねました。
話を聞きながらふと、
面接室の隅を見ると
販売する電話機らしいものが
パンフレットと一緒に
置いてありました。
よく見ると色の濃いグレーの
コードレスの親子電話機です。
町で売っている一般の電話機を
少し高級にデザインしたそんな
感じの電話機です。
メーカーは大手通信機メーカーの
K社のものでした。
このメーカーの電話機は
町の公衆電話機
に多く使われています。
面接担当者の説明によると、
そこに展示してある
電話機が訪問販売の
商品とのことでした。
販売価格172,000円と
いうことでした。
一般家電販売店では
1~3万もすれば
十分立派な電話機が
買えるのに
本当にこれを買うお客が
いるのか、こんな高い電話機が
売れるのか
一瞬不安になってしまいました。
入社後の営業をやっていて
わかったことですが訪販商品は
価格は関係ないこともわかりました
続けて、どのような販売方法を
行っているのかも気になりました。
すると隣の会議室へ案内されました
そこは営業会議室で正面に大きな
白板があり、
それは営業部員の成績表でした。
左側に営業部員の名前が縦に
列記してありその数15名前後、
真ん中上部は左から右に
カレンダーが刻んであり
名前の横には
黄色、緑、赤の丸い
マグネットマーカーが
ついています。
説明によると黄色は契約、
緑は工事完了、赤はキャンセル
ということでした。
よく見たら月半ばというのに
トップの営業マンはすでに
15本の契約をしていました。
一日3本契約している日も
ありました。
その他の営業部員も10本前後
売っていました。
僕はびっくりしてしまい、
どうしてこんな高い電話機が
こんなにも簡単に売れるのか、
内心不思議に思いました。
一般的な販売方法では
まず無理なので
きっとこれは裏に特別な
販売方法があり、
その手法を覚えれば
やっていけるのでは?
といろいろ思惑しながら
頭の中ではそのからくりに
考えを張り巡らせました。
そこで会社全体ではどの位、
販売しているのか
実績表を見せて
もらったところ一番売っている
営業マンは横浜営業所の
常時同じ営業マンで月に30本以上
売っていました。
月収にして100万以上です。
面接が終わるころにはその
販売手法を
覚えればやっていけそうな
安堵感とまた、実際に
やっていけるのかの
不安が入り混じりました。
その後入社を決断した僕ですが、
このブログでは
驚くべき訪問販売会社の
営業実態を中心に
その核となるべき驚く
販売手法の実態、
また訪問販売業者が狙う家と
狙われるお客の特徴、
訪問販売業者が避ける家、
避けるお客なども
販売者側から見た目で詳しく
説明していきます。
また、個人で訪問販売を
考えておられる方のために
後編では参考資料も
紹介したいと思います。
この続きは次回紹介します。
2017年01月03日
悪徳訪問販売業界の真実(その1)
はじめに
みなさん初めまして!
発行人のフジゲンと申します。
僕は訪問販売業界に17年間、
携わりいろいろな業種の訪問販売
手法を見てきました。
その中でこのブログは電話機の
訪問販売業界の実態を中心にまた
営業活動中に見てきたお客様の
訪問販売に対する意識分析から
悪質訪問販売業者の
防犯対策も併せて
紹介していきます。
はじめに訪問販売会社が扱う
商品はそのほとんどは
皆さんが日常的に目にしている
商品がほとんどです。
特別に変わった商品は
扱っていません
こんなものが訪問販売で
売れるのかと思うような
商品がほとんどなのです。
訪問販売で売れない
商品はありません。
すべての商品が対象になります。
このブログではその中で
電話機の訪問販売を題材に
取り上げて紹介しています。
その他の商品を扱っている業界でも
ほとんど同じような営業形態で
営業しています。
僕は悪徳訪販で有名な電話機の
訪問販売会社及びその後自分たちで
立ち上げた会社で通算17年間、
平均して年間3500万円を
売り上げてきました。
年収は軽く1000万円を
超えていました。
それまでは大手通信機会社の
普通のサラリーマンでした。
きっかけは当時の仕事で自分の
納得のいく向上意欲がなくなくなり、
このままでは自分を生かす道が
だんだんと狭くなると感じ始め
毎日の業務に嫌気をさしていた
時のことでした。
ある日曜日、なにげなく新聞の
求人広告を見ていたら
電話機の訪問販売で月に
40万~100万という
求人広告を見つけ、
興味を感じたことでした。
そして冷やかしのつもりで
面接を受けに行ったことが、
その後の僕の人生を大きく
変えることになりました。
それではこの続きは次回以降で
詳しく紹介していきます。