訪問販売

2019年07月10日

悪徳訪問販売業界の真実(その44)



悪徳訪問販売業者を近づけない方法(その2)

 


あなたの判断基準は間違っている



続けて公共の施設で防犯対策が必要と


認められた建物に「警察官立寄所」という


シールが貼ってあるのを良く見かけると思います。

 

しかしこのシールを一般の家で張ってあるのを


たまに見かけます。

 

どこからか買ってきて玄関に張りつけて


いるのでしょう。

 

これも同じで、防犯対策の意味で住人は


貼っているのでしょうが

 

一見すればその不自然さが解ります。

 

一般の家庭に貼ってあるそのようなシールを


訪販のプロはどう見るでしょうか?

 

何か重要な、宝物でも置いてあるのでしょうか?

 

そうなると逆に強盗などの恰好の餌食になります。

 

本当にその為の対策ならばちゃんとした


ホームセキュリテイーシステムなどと

 

組み合わせた防犯対策をすべきです。

 

明らかに見せかけのシールだけの対策だけでは


すぐに見破られてしまいます。

 

これも、悪徳訪問販売業者には全く通用しません。

 

悪徳訪問販売業者にはこのような家は


格好のカモになります。

 

また、たまにですが大手のセキュリテイー会社の


シールそっくりのものを貼っている家を見かけます。

 

よく見ると若干デザインが変えてあります。

 

このシールは防犯関連の販売店などで売っています。

 

大手の何社かのシールに似たものが販売されています。

 

しかしこれも、悪徳訪販のプロには全く通用しません。

 

悪徳訪販のプロはこのような場合、家の全体を見ます。

 

そして全体的な不自然さをチェックします。

 

例えば家の周囲を観ればホームセキュリテイーの


シールは貼ってあるのに、各ドアーにマグネットセンサーが


着いていなかったり、外部に発光器が着いていなかったりで、

 

不自然にシールだけ貼ってあるのですぐわかります。

 

「自冶会会長」、「自冶会副会長」のシールも


 彼たちは気にしません。

 

面倒見のいいお人好しの方が多いからです。

 

特に「副会長」の場合は実務責任がほとんどなく、


お飾りで役職についている方が多く、

 

人のいい方が多い特徴があります。

 

このような方は人の話をよく聞いてくれますし、


中にはわざわざお客を紹介してくれる方もいます


  ただしそんなに見かけませんが「防犯連絡所」

のシールは効果があります。




次回は

 「悪徳訪販業者はこんな家を狙う」を紹介いたします



 




fujimotosun at 03:51|Permalink

2019年06月05日

悪徳訪問販売業界の真実(その43)


悪徳訪問販売業者に狙われない為に

 

 

悪徳訪問販売業者を近づけない方法(その1)

 

悪徳訪問販売業者は常に判断の甘いお客を狙っています。

 

言い方を変えると人のいいお客様です。

 

このようなお客はこれから説明するように


ある特徴を持っています。

 

特徴というのはその人の人間性、住んでいる家、


家の立地状況等などで共通した傾向をもっています。

 

悪徳訪問販売業者はこのようなお客を


ピンポイントで狙います。

 

では狙われない為にはどうするか?

 

以下に販売者側から見た目で狙いやすい家、


狙われにくい家、狙われやすい客を


例を挙げて詳しく説明します。

 

また併せて狙われない為の対策も紹介しています。

 

 

あなたの判断基準は間違っている(その1)

 

やってはいけない「●●●●お断り」のシール

 

まず初めに悪徳業者を近づけない為の


対策でみんなが勘違いしている

 

部分を紹介しておきます。

 

訪問する家の玄関によく見るあるシールがあります。

 

「訪問販売お断り」または


「セールスお断り」のシールです。


012

 











このシールは素人目で見ると、訪問販売業者が


避けて通るように思われます。

 

確かに訪問販売業者には一定の効果があるように


見えるのは事実です。

 

しかし、それはきっぱりと間違いだと言っておきます。

 

そのラベルがあるということは、過去に訪問販売業者で

 

苦い経験があったとか訪問販売業者の被害に


遭ったことがある、


訪問販売業者が良く訪れた過去がある、

 

または何らかの理由で訪問販売業者を


意図的に避けているか、

 

または家に来てほしくないという意志の現れです。

 

逆に言うと、狙われやすいお客ということです。

 

そしてお客はこのシールを貼ることによって訪問販売業者に

 

狙われない為の保険のように勝手に思っています。

 

確かに一定の訪問販売業者には効果はあります。

 

しかし悪徳訪問販売業者に対しては全く通用しません。

 

逆に家に来て下さいと貼ってあるようなものです。

 

これは直接訪問してみるとわかります。

 

いとも簡単にドアを開けてくれます。

 

そして出てくるお客さんは決まって


気の弱そうなお客様です。

 

特に一人住まいか老夫婦の家が多いのです。

 

悪徳訪問販売業者にはすぐカモにされます。

 

そして一回カモになったお客はその後、


何回もカモにされるのです。

 

この「訪問販売お断り」のシールは


ホームセンターなどで販売しています。

 

本人自身が張る場合と、親族の方、または


町内会などで配布し

 

張る場合が有ります。

 

このようにこのシールを貼ってある家は、


悪徳訪問販業者には


ほとんどが効果はありません。




次回は「あなたの判断基準は間違っている(その2)


を紹介いたします


 



fujimotosun at 01:38|Permalink

2019年05月29日

悪徳訪問販売業界の真実(その42)


3、退社

 



会社はその後、急激に売り上げが落ち込み


社員もやる気を失い、退職者が続出しました


給料等の見直しは当然行われ、厳しい生活を


余儀なくされていました


社内での僕の実務作業もだんだんと少なくなり、


僕自身も退職を決意せざるを得なくなりました。


そしてその後、社長に退職届を出しましたが、


受理してもらえず、ようやく2回目の話し合いで


退職許可が下りました


退職後の収入源については、とりあえずは


失業保険で補うことにしました


僕は会社都合による退職扱いにしてもらったので


翌月からすぐに失業保険がもらえたことは


非常に助かりました


失業保険支給期間中に、次の収入源を


確保しなければならず、


いろいろ検討した結果、以前考えていた


ネットビジネスで


再スタートすることを決めました


現在はその仕事で生計を立てています


 

 

次回は

 

悪徳訪問販売業者に狙われない為に


1、「悪徳訪問販売業者を近づけない方法」


を紹介いたします





fujimotosun at 16:30|Permalink

2019年05月11日

悪徳訪問販売業界の真実(その41)


2、東京都業務停止命令

 

実はこの件に関しては過去に再三


東京都から指導があり、

 


指導勧告されていました

何回も総務の担当者が都庁に呼ばれ、


そのたびに改善内容をまとめた

 

書類の提出を求められていました

経過報告は営業部員に何回も伝えられて


いましたので、営業部員は神経質に


なるぐらい慎重に営業していました


東京都消費者センターでは毎月お客からの


苦情相談の集計をしており、


最終的にはその年の累計と


過去からの累積で処分をどうするかの


判断が下されます


都の調査が入ったことで何らかの


ペナルテイーが下されることは、

間違いがなく、その後みんな戦々恐々として


営業していました。


そして、立ち入り後。2週間後に下された


結果は、6か月の業務停止でした


この内容は新聞でも報道され、今でも


ネット上でも見ることが出来ます

幸いに助かったのは、この営業停止は


東京都内の営業だけに


限定されたことでした

 

都内の顧客は全体の70%を


占めていましたので、

 

大変な痛手を受けましたが

 

売り上げを落としながらも、


何とか6か月間、地方での営業を

 

続けながら頑張り続けました

 

その間に給料の減額もあり、


士気の低下により退社した人間もおり

 

とても長い6か月でした

業務停止の営業範囲が東京都内に


限定されたのは不幸中の幸いでした


次回は


3、退社」を紹介いたします

 



fujimotosun at 05:40|Permalink

2019年04月30日

悪徳訪問販売業界の真実(その40)


消費者センター問題

 

1、東京都立ち入り調査

 


東京都の立ち入り調査は、前回お伝えした


千葉市での警察事件があってから、


しばらくたってからのことでした


その日はある日突然にやってきました


僕が会社にいつものように出社し、


仕事の準備をしていると


突然、事務所の入り口をノックする


音がしました


朝の20分のことでした


ドアを開けると、「東京都の者ですが、


代表者の方はいらっしゃいますか?」


とのことでした


奥を覗くと男女10人前後、私服で


並んでいました


社長が出社するまでしばらく時間が


あったので会議室で


待ってもらうように話したのですが


このまま外で待ちます


とのことでした


その時点で事務所は僕一人でした


まもなく、社長が出社すると


都の係員全員が事務所に一斉に


入ってくると、リーダーらしき係員に


「業務に手を付けず、そのままで仕事は


中止してください」と言われました


そのうちT社の社員も出社してきましたが


全ての書類には手を付けないようにと促され


みんな何事があったのかわからず


あっけにとられていました


そして、都の係員全員が担当別に分かれて


慣れた手順で手際よく、各書類の提出を求め


各パソコンのデーターをUSBメモリーに


コピーし始めました


その間2時間ぐらいでしょうか?


とにかく手馴れて手際よくやっていました 


よくテレビのニュースでこのような場面を



見ていましたが、まさか僕の会社が当事者に


なるとは思ってもいませんでした


 資料は直近の業務に影響を与えるものを除き


ほとんどの書類を段ボール箱に詰めて


 持っていかれました


立ち入り調査理由は「特定商取引違反」


にかかわる容疑でした。


 次回は


消費者センター問題


2、東京都業務停止命令


を紹介いたします



fujimotosun at 02:26|Permalink

2019年04月21日

悪徳訪問販売業界の真実(その39)







販売商品にホームセキュリティー機器、


浄水器、健康食品、健康器具を追加


 

会社の売り上げは年々伸びていました

 

固定客もだんだん増えてきたところで


次なる新商品の展開を図りました

 

新たに追加した新商品は、


ホームセキュリテイー機器、浄水器、


健康食品、健康器具です

 

ホームセキュリテイー機器は既存の


電話回線を使った

 

緊急自動通報システムで

 

今までのノウハウがそのまま


生かせましたので、商品の説明をすると

 

関心のあるお客様にはすぐに


契約出来ました。

 

浄水器、健康食品、健康器具は他社で


経験を積んだ社員がいましたので

 

そのノウハウを生かしました

 

結果、全ての商品を順調に売り上げを


伸ばすことができました。

 

 

トリップ営業の増加

 

リプレース中心の事業展開は


順調な滑り出しでした

 

ただし、固定客を中心にした


営業展開はいずれ壁に当たるという

 

課題でした。その課題とは

 

1)    対象者が高齢者なので、販売対象


 年齢を超えてしまう日が

 

 必ず来るということです


 高齢者は問題が起きる確率が高いので

 

 年齢制限を設けていました


 特に高齢者は判断基準が甘くなり、

 

 消費者センター問題へ発展


 することが多いのです

 

2)    同じお客に何回も商品を販売すると


 「特定商取引法」の次々販売の項目に


 触れることです

 

 特に人のいいお客は何回もいろいろな


 商品を購入する傾向があります

 

 従って、何回も商品販売が


 できなくなります

 

3)  リプレース販売は  同じ顧客を対象に


 しているのでいつかは市場が


 枯れてくることです

 

 このような理由から、売り上げ確保の


 ために地方へのトリップ営業を

 

 だんだんと増やしていきました

 

 T社は旧B社の顧客をそのまま


 引き継いでいますので、

 

 全国に沢山の顧客を抱えています

 

 その顧客のアフターサービスもやって


 いましたので、点検を兼ねて

 

 販売をやることは一石二鳥の


 効果があったのです

 

 このトリップ営業は最初ボーナス


 予定月と売り上げが減少する2月と


 8月に行っていましたが、その後は


 関係なく日常茶飯事に

 

 行われるようになりました

 

 範囲は、西は中部地方、北は東北の


 南側の地方まで及びました

 

 旧B社の顧客は全国にいましたが、

 

 新商品を契約した後の


 アフターサービスの


 効率の悪さを考慮しこの範囲に


 限定しました。



次回は「消費者センター問題」を紹介いたします

 

 



fujimotosun at 02:04|Permalink

2019年04月15日

悪徳訪問販売業界の真実(その38)



順調な滑り出し


新会社T社のスタートは

新規顧客対象に営業活動を

開始しました

 

メンバーは旧B社のお互いに全員

顔見知りの社員ばかりで、

前にも述べたように

 B社で売り上げ上位の

メンバーばかりでした

当然、競争意識は高くお互いを

ライバル視していました

その結果はすぐに営業初日から

現れ始め、初日に2本以上

契約した営業社員は半数を

超えました

しかも全員が契約という

素晴らしいスタートが切れました

ただお客からのクレームは

依然として多く、そのたびに

消費者センター問題に

ならないように

事前対処していました

社員にはそのための

教育制度を設け、お客の

クレームにつながらないよう

マニュアルを作り、

徹底しました

営業結果は非常に好調を

維持しましたがお客のクレームは

ほとんど変わらずじまいでした

そんな中で、ある日一人の

営業マンがリプレース営業を

始めました

B社の既存のお客の家を

点検で訪問して新商品を勧める

やり方です

効率が非常に良く、安全で

簡単に契約できるので、

だんだんと他の営業マンも

追随し始め、その後

リプレース契約方式に

切り替えていきました

約6か月間で新規の営業

訪問は止め、その後はすべて

リプレース営業方式に

切り替えました

リプレース契約のメリットは

以前旧B社で契約してくれた

お客なので、旧B社に余程不満を

持っているお客以外は快く訪問を

受け入れてくれます

その分トラブルも少なくなります

リプレース営業専門に

切り替えてからは確実に契約件数と

契約率は上がりクレームも

少なくなりました

営業部員全員が楽しながら

稼げるようになりました

新会社立ち上げ1年目の忘年会は

箱根で一泊二日の

お土産つきの豪華忘年会でした

以降毎年10月は海外旅行を開催し

従業員の収入も増えていきました

 

 

リプレース中心の営業展開

 

新会社T社でのスタート時は旧B社の

営業方法と同じく新規顧客を対象に

訪問していました

しかし新規にお客を訪問することは

効率が悪く、危険なお客に

出会う確率も増えてきます

またいろいろなトラブルに

巻き込まれる可能性も

高くなります

当然消費者センター問題も

多くなります

それに訪問件数を増やして

いかないと契約本数も上がりません

一軒家の場合で訪問件数は

平均一日50件です

契約率は当然低くなります

そのような理由で半年後に全面的に

リプレース販売に切り替えました

リプレース販売は今までの既存の

お客を対象に点検名目で

アポを取り訪問します

点検しながら、新しい電話機を

紹介していきます

新規訪問より効率が高く、旧B社で

一回契約していただいたお客なので

安心できるお客がほとんどです

過去にトラブルのあったお客は

当然アポ段階で訪問を断りますので

そのようなお客は訪問する

必要がないからです

アポを取るお客は一日多くて5件です

営業担当者が朝、自分で

アポを取ります

再更新していただけるお客は

少なくともそのうちの2人前後です

確率にすると40%の高確率で

新しい電話機への更新をしてくれます

新規の場合の24%に比べると

圧倒的に効率がよくなります

そして、計画的に訪問できるので、

営業車両は一人1台になりました

ただ、リプレース営業の場合は、

新規営業のように無限のお客対象で

ないのでいつかは市場が枯れてきます



 次回は

 

販売商品にホームセキュリティー機器


浄水器、健康食品、健康器具を追加


を紹介します


fujimotosun at 02:17|Permalink

2019年04月10日

悪徳訪問販売業界の真実(その37)


新会社T社のプロフィール

 




創設 平成10年10月

 

取扱商品 

ホームテレホン、

防犯カメラ、

ホームセキュリティ機器

健康食品健康機器、浄水器


従業員  15

所在地  都内新宿区

営業時間 AM9PM7

給料体系


基本給+役職給+加算給

(基本的に旧B社と同じ)
     

ちなみに16本契約の場合:

基本給 200000

役職給 係長で80000

     

加算給300000 達成賞50000

(15本以上 5本ごとに加算)

合計 630000円




営業方法

(新規顧客訪問の場合)


各営業マンは朝礼終了後、


 くじにより割り当てられた

 A4の住宅地図を1枚もらい

 各営業車に3名乗車し、

 テリトリーへでかける


 営業車は

 一日中車両長が管理し、

 それぞれの担当者を

 各テリトリーに

 下ろしたらまた自分の

 テリトリーに戻り

 営業車の駐車場所を

 確保したら

 同じように営業する

 

 終了時間には

 各営業マンを下ろした

 場所ごとに、集合時間を

 決めておき

 その時間に迎えに行く、

 ただし

 ほとんど予定時間を

 オーバーする

 

 

 

 

営業トーク(1  

 

新規顧客の場合

「こんにちわ~

電話工事会社です

 

本日は確認と連絡で

お伺いしました

お客様はこの明細書を

 

お持ちですか?」と言って、

 

用意しておいた毎月届いている

NTTの明細書の見本を見せる

この時点でお客はほとんど

NTTの社員と思っている

 
以降のトークは以前紹介した


B社と同じ


 

営業トーク(2

 

リプレーストークの場合

このトークはT社に於ける

中核をなすトークになります

前身の旧B社のお客を

ターゲットにした、いわゆる

取り替え販売営業トークです

まずアプローチは

顧客台帳に基づき

朝のアポイントコールから

始まります

アポイント内容は

「旧B社が倒産して

保守業務が

できなくなっているの

今回T社が受け皿として業務を

引き継ぐここになりました」

という内容をお客に

伝えることです

そしてしばらく点検を

やっていなかったので、


順番に点検をやっています

という内容でアポイントの

約束を取り付けます


一日に平均5件前後でした

そして訪問になりますが

なかには

ほとんど点検無しで

 

電話機取り替え営業トークを

やっている営業マンもいました


そのリプレーストークですが

大体次のような内容になります


1)この電話機は保証が

  切れている


2)製造中止になっているので

 部品が少ない


3)壊れたら修理ができない

 部分もある


4NTTでは修理してくれない

NTTの電話機ではないので、
壊れた時には当然修理して
くれない


5)町の電気屋では修理して

くれないところもある


   などです



そうすると大体の


お客は不安になり、


特に保証が切れていると


新しい電話機に


取り替えます


  最も旧B社の電話機を


購入したお客様は人が良く


情報に遅れたお客が多いので


何の抵抗もなく


納得してくれます


一セット172,000もする


電話機ですが、


今まで使っていた電話機も


B社の電話機と同じ価格


だったので特に違和感を


感じていません



申し込み用紙を書いてもらい


信販会社の確認がとれると

B社と同じくすぐ工事に


取り掛かります


工事は30分前後で終了し


最後に工事担当者が使い方の


説明を行います


これは今では禁止されている


点検商法になりますが

これが問題になったのは


東京都立ち入り調査


直前のことでした


これがT社に於ける一連の


営業トークから契約までの


流れになります

契約できたお客、


できなかった


お客も必ず履歴を残します

 

契約出来なかった


お客の場合は


その理由を詳しく残し、

 

次回訪問に反映させます

 

 

次回は


 「順調な滑り出し」を


  紹介します

 



fujimotosun at 12:22|Permalink

2019年04月05日

悪徳訪問販売業界の真実(その36)



新しい会社立ち上げ



有志15名で新会社立ち上げ


  B社が倒産してからすぐに


  新会社の立ち上げ


準備に入りました。

 

当時賛同した人間は僕たちが


声をかけた成績優秀な


社員を含めた8名でした


その後、賛同者が増え


最終的に15名になりました

 


会社の名前はT社にしました

 

本社は以前の会社旧B社の


近くに構えました


みんな経験者であり、


今まで売り上げ上位の


人間ばかりだったので


会社としてやっていける


自信はありました


人員を募集する必要もなく、


備品や顧客名簿は


B社の社長の配慮で


すべてそのまま譲って


もらいましたのでほとんど


資金はかかりませんでした

 

商品の電話機の仕入れ先は


B社の役員をメンバーに


入れないという条件付きで


今までと同じKメーカーと


取引させてもらいました


  旧B社が倒産してから


1か月以内でT会社の


営業活動に入りました


  営業初日は、従来と同じく


新規顧客開拓の


営業活動で開始しました


  初日は会社から車で


20分の距離にある


調布市の団地でした


  以前からやっている営業形態


なのでいつものと変わらぬ

営業スタイルでスタートできました


記念すべき初日は何の問題もなく


全員が契約できました

一人で3本契約を取った


営業部員もいました


素晴らしい初日の滑り出しでした

それから二日後の江東区の


団地でのことです


5階建の団地の4階部分


でのことです

ドアのチャイムを押すといきなり


大声でわめきながら


真っ赤な顔をした男が部屋の中から


長い棒のようなものを

持ち出してきました


危険を感じたので階段から


下の方へ逃げましたが


大声で怒鳴りながらしつこく


追いかけてきます


下に降りたところに仲間の


営業部員2人がいました


すると今度は、その2人に向けて


棒を振り回してきたので


みんなで一斉に逃げました


時間にして10分ぐらいでしょうか


あちこち逃げ回り


そのうちようやく、


諦めたみたいでしたが


なんとか事なきを得ました


後でこの団地の住民に


その件で詳しく聞いたところ


その男はこの団地でも有名で


変人でキチガイ扱いされている


人間とのことでした


度々隣人とトラブルが


あるそうで警察も

度々出動しているとのことです


訪問販売なのでドアを


開けるまでは

どのようなお客がいるか


わかりません


何年営業をやっていても、


ドアを開けお客と


会うまでは緊張します


またある日、都内板橋区の


大きな道路沿いに建つ


団地を訪問しました

 

  お客様は70代の一人住まいの


  女性の方でした

 

  お客の話によるとこの女性は


  ヘルパーにお世話になっている


とのことでした

 

  ヘルパーはとても美人で50代の


  女性だということでした

 

  一か月ぐらい前からお願いしている


  とのことでした

 

  ただ気になったのは


  決められた場所以外のところまで


掃除するので、そこは掃除


しなくてもいいといつも


言っていたそうです

 

  そんなある日、ヘルパーが


  いつもの掃除が


終わってからいつもお茶飲みながら


雑談して帰るのに、


その日はすぐ帰って行ったので 


なにか気になり、


直ぐ押し入れの布団の下に敷いた


新聞紙の下に


保管しておいたお金の30万円が


無くなっていることに


気が付きました。

 

  直ぐにヘルパーの派遣会社に


  電話しました

 

  すると派遣会社曰くそのヘルパーは


  本日付で


退社したとのことでした

 

  派遣会社の担当者に


  事件の内容を話すとすぐに本人の


自宅の電話番号に


電話しましたがそのヘルパーの


届けてある電話番号は別のもので

 

  派遣会社が電話しても全く


  つながらなかったそうです

 

  警察に連絡を入れたところ、


  過去に練馬区でも同じような


ヘルパーによる盗難事件があり


警察が捜査している


とのことでした

 

  その後、注意してニュースなど


  見ていましたが


この事件に関連するニュースは、


何も報道されて


いませんでした

 

  このヘルパーはまだ


  同じようなことを


続けているのでしょうか?

 

  T社の営業テリトリーは関東全域と


  場合によっては


中部地方から、東北地方まで


広がりました

 

  旧B社の全国顧客を対象にした


  リプレース営業なので


その様に広くなるのです

 

  中部地方と東北地方へのトリップは


  2月、8月の売り上げが


落ちる時期に1週間のトリップ営業を


組んでやっていました

 

  次回は

  「新会社T社のプロフィール

   お伝えします。




fujimotosun at 17:10|Permalink

2019年03月29日

悪徳訪問販売業界の真実(その35)


その日はある日突然やってきた

 

山口営業所から西東京営業所に


帰って来てからすぐに


横浜営業所に転勤になった


僕ですが1か月で西東京営業所に


引き戻されました

 

それから1週間後、その日は


本社の営業部隊と合同で、

 

都下の武蔵村山市の団地で


営業をしていました。


すると昼ごろ会社から連絡があり、


いきなり本日の営業を

 

中止するように連絡が入りました


そして当日契約したお客は


全てキャンセルせよとの


指示がなされました


こんな連絡は今まで


1回も無かったので


何のことかわからず、


詳細を確認すると


1か月前、本社主催の


新潟地方への営業トリップで

 

消費者センターがらみの


事件が発生しており、その件で


警察の立ち入りがあったそうです


さっそく帰社し事情を聴くと、


この事件でまた3人の新たな


逮捕者が出た事を聞かされました


会社は大騒ぎの中、各営業部員は


次は誰かと、


戦々恐々とし営業どころでは


なくなりました


当然営業部員の戦意は消失し


売り上げはまたたく間に


激減していきました


その後ついに会社は倒産


追い込まれることになりました


この件は新聞でも報道されました

僕は仲間と会社の事後整理を


しながら次のステップを


考えていました

その頃は社内の


いくつかのグループがあちこちで


暗躍をし始め今後の会社の


身の振り方を検討していました


その中で僕たちのグループは


今の会社の顧客を対象にした


保守管理をしながら同じく


電話機販売をするための

新しい会社の立ち上げの


準備に入りました

 

賛同者は最終的に


15名集まりました

 

その会社が次に紹介する


T社です。



  次回は


  「新しい会社立ち上げ」


   紹介します

 

 

 

 

 



fujimotosun at 00:59|Permalink

2019年03月17日

悪徳訪問販売業界の真実(その34)


会社倒産


1、岡山営業所閉鎖

 

岡山営業所は中国地方の


真ん中に位置する


場所にある営業所です

 

僕のいた高松営業所より少し早く


開設した営業所です

 

営業所販売成績は


全営業所レベルでは


中位に位置していました

 

ただしここの営業マンの


営業方法はトラブルが多く


問題になっていました

 

閉鎖の決め手になったのは


山陰地方における


トリップ営業で2人の

 

逮捕者を出したことです

 

逮捕劇を最後に岡山営業所は


全く機能しなくなりました

 

即座に、閉鎖の命令が


本社から出されました

 


 

2、高松営業所閉鎖

 

高松営業所は僕が最初に


赴任した営業所でもあり、

 

気合を入れて売り上げを


伸ばしていました

 

台風が来た日も休まず


営業をしていました

 

営業成績は全営業所中いつも


上位に位置していました

 

ここの営業成績が急に


落ち込んだのは同じく


山陰地方における警察問題が


起きてからです

 

高松営業所も同じく山陰地方への


合同トリップに参加し、

 

一人の逮捕者を出しました

 

逮捕者が出ると、


その他の営業マンは、


自分の身の上を心配し


営業にも力が入りません

 

瞬く間に売り上げは減少し、


その後閉鎖に


追い込まれることになりました

 


 

3、山口営業所閉鎖

 

ここ山口営業所に赴任してから、


早半年が過ぎました


営業で県全体を一巡するのに


1回目は


3か月かかりましたが2回目は


2か月で一巡してしまいました


ここの営業所は開設してからは


1年になりますが、


全体的に人口が少ない県なので


電話機の販売営業エリア


としては限られてきます


売り上げも毎月毎月少なくなって


きていました

 

特に山陰地方のトリップ営業で


発生した


警察事件後は極端に売り上げは


落ちてきました


本社からはそのころから


山口営業所撤退の意見が


出はじめていました

その頃本社地区では新たに


近隣の各営業所合同で


新潟地方へのトリップ営業の


準備が進められていました

毎回そうですが、


売り上げが落ち込んで来たときや


ボーナス時期とか一時的に


資金を必要とするときなど

よく、トリップ営業を行います


メンバーは各営業所の成績のいい


営業部員が選ばれます

期間は大体一週間です。


ひるがえってここの


山口営業所ですが、

 

その後売り上げ低下は続き


ついに閉鎖という


決定が出されました

 

すでに閉鎖3日前からは


売上は0になっていました

 

営業所の経営状況は


社員もわかるので、


いつも閉鎖のことを考え、


だんだん無気力に


なりはじめていました

 

給料体系は売ればその分、


加算給が増えるのですが


それよりも、このまま続けると


今度はいつ


自分たちが逮捕されるか怖く、

 

また、次の仕事探しの事で


全く仕事が


手につかない状況でした


想定内の営業所閉鎖だったので、


営業部員も


さほどあわてた様子もなく

 

閉鎖決定が決まった後は、たんたんと


身の回りの整理をしていました

 

事務所の整理は本社から派遣された


社員がやってくれるので


  営業部員は自分の荷物を


かたづけるだけです


  僕も身の回りの物を営業車に


詰め込み


  一人で東京まで帰ってきました


  僕のいた期間は半年でしたが、


いろいろ仕事にしても、

 

プライベートにしても


  気を抜くことできなかった

  充実した単身赴任でした


 次回は

その日はある日突然やって来た」を

 紹介します。


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2019年03月12日

悪徳訪問販売業界の真実(その33)


6、都内での事件

 

都内は人口が多いだけに


お客さんになってくれる方も

 

一番多いところです

 

また同時にいろいろな人と


多く接し、何回も危ない


お客と出会いました

 

事件に発展したことは


ありませんが、とても緊張する


場面に出くわします

 

お客の態度を見て挨拶だけで


帰ってくることはよくあります

 

その日は品川区で


営業していました


1軒の古い家のチャイムを


押すと何も返事がありません

 

事前の状況からして


誰かいることはわかっていました

 

そして裏手の方へ回りました

 

裏手のドアは開いており、


中をのぞいた途端、


内から日本刀を持った


片目がつぶれ、目がほとんど


見えないとおぼしき


オヤジさんが大声を


上げて出てきました

 

僕は危険を感じ、


すぐその場から逃げました

 

逃げながら後ろを振り返り


ましたが、追いかけてこないので

 

一安心して、次に訪問する家を


探していました

 

しばらくすると前からパトカーが


1台スピードを緩めながら

 

近づいて来ました

 

するとパトカーは僕の横で


止まると2人の


警察官が下りてきて

 

いきなりパトカーの中へ


入れられました

 

僕は事情聴取だけと


思っていましたがパトカーは


そのまま僕を乗せて走りだし


品川警察署まで連れていかれました

 

僕は何も警察にお世話になるような


ことはしていないので

 

落ち着いていました

 

あとでわかったことですが


その目のつぶれたオヤジさんは


過去に何回も悪徳訪問販売の


被害に遭っており


僕が訪問した時、


僕が逃げたので

 

悪徳訪問業者に間違えられ


110番したらしいのです


僕が逃げたのは過去の経験から


面倒なことにならないうちに


引き上げたのであり、


悪いことをして逃げたのでは


ありません


  次回は「会社倒産」


  紹介します



 



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2019年02月14日

悪徳訪問販売業界の真実(その32)


5、千葉県での事件

 

その日は千葉県の


千葉北インターチェンジ近くの


団地のお客さんのお宅へ、


電話機の点検で

お伺いしました


そのお客さんは女性で


70~80歳ぐらいでしょうか?

朝、電話でアポを取っての


訪問でした



10
時頃、団地に着き、


車を止めてから、2階のお客様の

部屋のチャイムを押しました


するといきなり階下から


女性1人を含む警官が5人

どかどかと駆け上がってきました


服装は、よく事件現場の鑑識で


見かける紺色に帽子姿の

作業着に似たいでたちです


警察の身分証明書を提示しながら


お客の部屋に入るように

うながされました


部屋に入ると今回の訪問の目的や


会社の名前、住所、電話番号


そして僕の身辺の確認もされました


警察はその場で僕のT社への


連絡をして、続けて電話機の


仕入れ先の


K社へも確認の電話を行いながら


結果を警察本部へ


連絡していました


取り調べ中にもう一人、


捜査一課の若い担当者が到着し


同じくあれやこれやの現場での


聞き取り調査が行われました


その間、3時間にも及び、


調べが終わったのは


午後1時半になっていました


僕は腹の中でこいつら暇だなあと


思いながら、


何を根拠に出動して来たのか


いろいろと考えていました

 

結局何事もなく終わったのですが、


いったい


何のことだったのかその日は


さっぱり解りませんでした


その日はあと1件、点検予定が


入っていましたので、


昼食抜きでの仕事でした


会社からその後連絡が入り


状況の報告をしましたが、


結局その警察出動の理由は、


わからず仕舞いでした


多分僕の考えでは


そのおばあさんに電話アポした時


不審に思われ


警察に電話していたのでは


ないかと思いました


そして近くで僕が現れるのを


待機していたみたいでした

 

 

  次回は「6都内での出来事」を


  紹介します。



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2019年01月26日

悪徳訪問販売業界の真実(その31)


4、山梨県での事件

 

その日は朝から雨の一日でした

 

西東京営業所から中央高速で


1時間、上野原で


高速を降りてから30分ほどで


着いた小さな村が


その日の営業場所でした

 

何軒か訪問して、ふと道路の


下を見ると1軒の


古い家がありました

 

道路から下に降りていくと


表のドアが開けっ放しに


なっていました

 

外から挨拶の声をかけると


家の中から


70代とおぼしきおばあさんが

 

迷惑そうな顔をして出てきました

 

一通りの挨拶をした後、


本題に入った途端、


そのおばあさんは大声を上げて


わめきながら


警察に電話をしだしました

 

僕はとっさの判断で、


すぐその場から逃げました

 

本当は何も悪いことは


していないので逃げなくても


よかったのですが、過去の経験から


一旦警察が来ると、


いろいろと面倒なことになります

 

時間的にもロスが発生し、


その日の営業に


支障をきたします

 

なので僕はクルマを置いてある


ところまで急いで戻ると


隣町まで退避しました


その日の営業は結局これで


終わりにしました

 

このようにアプローチしただけで


警察に電話する


お客がたまにいるので気を使います

 

 

  次回は「5、千葉県での事件」


  紹介します



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2018年12月18日

悪徳訪問販売業界の真実(その30)


観光都市、萩市での事件

 

僕が山口営業所に


赴任してから3日目、


幕末の歴史深い萩市での


営業でのことです


ここは町全体が観光地と


いった感じであちこちに


白壁の昔の武家屋敷が


残っています


平日にもかかわらず多くの


観光客が訪れていました



ここに営業車3台で


入りました


みんなで観光を兼ねて


楽しい営業をしていました


昼近くになり、待ち合わせの


あらかじめ決めておいた


レストランに入りました


ところが1台まだ


到着していません


みんなで心配していたところ


携帯が鳴りました



なんとその車が


事故にあったのです


僕は注文を出したばかりなのに


キャンセルして


すぐ現場に向かいました


幸いこちら側が加害者でなく


安心しました


車はなんとか自走できる状態でした


しかしそれから萩警察署に向かい


事後処理手続きで


半日が過ぎ結局その日は昼食も


できずに営業所に帰ってきました


散々な第3日目の


山口営業所での出来事でした

 

 

  次回は

  

  「4、山梨県での出来事」


   紹介します



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2018年11月09日

悪徳訪問販売業界の真実(その29)


3、山口県での出来事

 


山口市近郊の農村地帯

 

この話は山口営業所での


出来事です

 

何件か訪問して、細い小道を


歩いていたら後ろから


オートバイに乗った警察官が


追いかけてきました



その警察官は僕の横で止まると


この先のおばあさんの家を


訪問したのかをたずねてきました



警察官の話によると


このおばあさんが言うには


「変な人がきた」と言って


110番したそうです



おばあさんの話では僕が


「黒電話機が使えなくなる」と

 

伝えたと言っていたそうです

 

僕は使えなくなるとは


言ってないし、会社でも


紛らわしいトークは


禁止されているのでそのことを


警察官に伝えました

 

特に田舎の人はよくNTT


間違えるので紛らわしいトークは

 

使わないようにしています


一通り尋問が終わり、最後に


この警察官は

 

「この辺は年寄りが多いので


 十分注意して営業するように」


と言って走り去って行きました

 

それから車に戻り20分ぐらい


走っていたら田んぼの横に


大きな一軒家が見えました


ノックすると奥さんが出てきて、


車を家の庭の中に


入れるよう言われたので庭に


車を入れさせてもらいました


商談も順調に進み契約の


運びとなりました


お茶をいただきながら


談笑していると庭で何やら


車の音がしたので窓越しに


覗いてみたら

 

パトカーが1台入っていました


二人の警察官が降りてきて


玄関に入ってきました

何事かと奥さんが尋ねると、


となり村でNTTもどきの


怪しい人間が廻っていると


110番通報があったそうです

 

そこの村は僕の営業した場所と


違うのでそのように


警察官に告げたらこんどは


この奥さんに僕がどういう用事で


来ているのか聞いてきました


  そしたらその奥さんが怒って


「お引き取りください」と


言ったところ二人の警察官は


何も言わずに顔を見合わせながら


帰って行きました


  その日営業所に帰り、その日の


営業テリーを確認したら


警察官が問い合わせてきたその村は


同じ僕の営業所の


別の営業部員が営業した


場所でした


 

次回は


「観光地萩市での出来事」


 紹介します

 



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2018年10月26日

悪徳訪問販売業界の真実(その28)


2、山陰地方での事件

 

高松、岡山、山口の合同の


山陰地方の営業トリップが


終わってから3週間が


過ぎました


高松営業所ではいつものように


出社し朝礼の時間になりました


しかしいつもいるはずの


営業部員のKがいません


しばらく待つことになりました


30分過ぎても出社しないので


心配して自宅へ電話することに


なりました


すると本人がいて低い声で


「今、警察が来ていて、


これから松江警察署へ


出頭するところだ」と


言い電話を切りました


何が起きたのかさっぱりわからず、


本社に連絡しましたが


本社でも何の情報は


ありませんでした


それで近くの山口営業所と


岡山営業所にも電話しました

すると岡山営業所において


O所長とT営業部員の2名が


同じように朝4時ごろ松江警察の


立ち入りがあり


連行されたと管理部の社員から


告げられました


O
所長は連行される前にシャワーを


浴びる許可をもらい、


シャワー室から管理部の社員の


携帯に電話を入れたそうです


そして、しばらくして本社から


連絡が入りました

連絡によると3週間前の


山陰地方の営業トリップで


訪問した客や契約した客から苦情が


相次ぎ警察が内容を精査した結果、


「特定商取引法」に触れ


今回の逮捕に


至ったとのことでした


具体的には、強引な売りつけ、


不実の告知、解約防止などでした

そんなことでその日は午前中、


仕事にならず、午後からの


営業になりました


営業部員は気持ちが落ち込み、


そのまま持ち直せずその日は

 

1件も契約はできませんでした

 

訪問販売はこちらからの攻めの


営業形態なので


気持ちが高ぶらないと営業トークも


湿りがちになります


特に精神的な影響が大きいのです


気持ちが落ち込むとトークにすぐ


現れリズムが狂います

結局この月は普段の契約件数の


30%に落ち込みました


それから1週間たってから


松江警察署から


僕に電話がありました

詳細を聞きたいのでトリップ


営業関係の契約書類をもって


出頭してくれということでした

あくる日指定した時間に


間に合わせるため、朝暗いうちに


高松営業所から1人車で


出向きました


4時間弱で山陰地方の


松江暑に到着しました


小さな会議室に通され、


終始穏やかな担当者が


お茶を出してくれました


冒頭担当官が


「3人とも元気にしていますから


安心してください」と言いながら


僕が出頭したことへの


お礼を言いました


すぐに会社の営業体制について


聞き取りがあり、


トリップ営業期間中の契約書類の


チェックが始まりました


机の上にはお客が持っていた


契約書の控えがすでに


置いて準備してありました

全ては裏付けができあがっており、


今回はその


確認だけでした


途中休憩があり、その時


「収監中のTがタバコを吸いたいと


言っているのでタバコを


買ってきてくれ」と言われ


近くで買ってきました

 

警察官が買ってくることは


できないみたいでした


  また本人たちにも会わせて


くれませんでした


  調べが終わったのは


午後5時を過ぎていました


  担当官は帰り間際3人の収監は


2週間と言っていました

 

そして2週間が過ぎました

収監されていた3名は


各営業所に帰ってきましたが、


結局懲戒解雇


ということになりました

そしてこの事件後、営業部員の


志気はますます低下し、


高松営業所の売り上げは極端に


落ち込むことになりました



  次回は


  「3、山口県での事件」

  

   紹介します





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2018年09月10日

悪徳訪問販売業界の真実(その27)


警察問題

 

1、新潟県での事件


 前回(その26)で紹介した


 新潟県での警察問題を


 詳しく紹介します

 

僕が山口営業所で赴任中、


本社では新潟地方での


営業トリップが行われていました

 

メンバーは次長以下、関東の


各営業所から選抜された、

 

営業成績だけは優秀な4名でした

 

しかし、このメンバーは以前から


過激な営業トークが有名で

 

人格的にも問題の多い


営業マン達でした

 

何時もトラブルメーカーになっていました。


ただし営業成績は


抜きんでていたので悪いとは


思っていても


みんな黙認していました

 

そして心配していたことが


起きました

 

訪問したお客から


消費者センターへ


苦情が相次いたのです

 

現場では警察も出動しました

 

当然途中で営業は切り上げざるを


得ませんでした

 

この事件をきっかけに


会社は倒産に


追い込まれることになります

 

詳しくは次回以降で紹介します



次回は


「2、山陰地方での事件」


紹介します

 

 



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2018年08月02日

悪徳訪問販売業界の真実(その26)


4そして帰京

 

山口営業所が閉鎖になり


帰任するとすぐそのまま関東の


横浜営業所へ転勤になりました


しかし1か月で最初の


所属営業所の西東京営業所へ


引き戻されました


ここの営業所には当時モデルで


有名だったY,Hの父が


勤務していました


いつも娘の写真を見せては


みんなに自慢していました


この父も顔は小さくモデルの


Y,Hにそっくりでした


このY,Hはその後ある歌手と


結婚しましたが


すぐ別れたのは有名な話です


その後バランス番組や


クイズ番組に出ていましたが


司会者の質問内容が理解できず


いつも司会者に対し怒っていました


そしてその番組からはいつの間にか


消えてしまいました


今はどうしているのか


情報は入ってきませんし


マスコミ界からも全く


表に出てきません


当時この父は娘が有名に


なりすぎたのでマスコミが


うるさいと言いながら


当時住んでいた世田谷から


出勤の時はいつも会社の


ライトバンでひっそりと隠れて


通勤していました


僕が西東京営業所に


引き戻されてから


1週間過ぎたころ、その日は


本社の営業部隊と合同で都下の


武蔵村山市の団地で


営業をしていました


すると昼ごろ会社から連絡が


入りいきなり本日の営業を


中止するように指示がありました


そして当日契約したお客は


全部キャンセルせよとの


指示が入りました


何のことかさっぱりわからず


電話で問い合わせても


その理由を教えてくれません


急いで西東京営業所に帰り、


詳しい話を聞くと

 

以前、本社主催で新潟方面への


営業トリップがありましたが

 

その時、消費者センターがらみの


事件が発生し警察の

 

立ち入りがあったとのことでした

くわしく事情を聴くとこの件でまた


3人の逮捕者がでた事を


聞かされました


会社は大騒ぎの中、各営業部員は


次は誰が逮捕されるかと


戦々恐々として営業どころでは


なくなりました


その時から各営業部員は自分の


身の安全と会社の将来を案じ、


今後の身の振り方を


検討しはじめていました



 次回は「警察問題」

 

 紹介します




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2018年07月28日

悪徳訪問販売業界の真実(その25)


3、山口県の観光地

 

さて、ここで山口県の観光案内


したいと思います


山口県というと観光地とは


程遠いという感じがしますが


意外としたスポットが


数多くあります


まずは明治維新の立役者が


鹿児島と並び数多く輩出した


県としても有名です


総理大臣の輩出は


阿部総理を含め日本一です


その史跡が多く残るのが


萩周辺です



町全体が史跡といっても


いいでしょう


昔の武家屋敷の多い一帯は


タイムスリップしたみたいです


ここから島根県に少し入った


津和野も同じような街づくりに


なっています

当初、僕は津和野は山口県と


思っていましたが


島根県側に入っています


ここへは山口県の山口駅から


有名なSLが走っています


僕はSLに乗ったことは


ありませんが社宅が線路わきに


あったので休日によく


眺めていました


また、秋吉台のカルスト台地、


秋芳洞の鍾乳洞は圧巻です

 

近くの駐車場に車を止めると、


ゴーゴーと水の音が聞こえます



 なんと鍾乳洞から流れ出てくる


滝の音です


 中に入るとその広さに驚きます


天井もはるかに高く


 真ん中に流れる大きな川を


見ながら右側の歩道を進みます


 鍾乳洞内はあちこちに


見どころが多くさすがに日本一の


鍾乳洞を実感します


 鍾乳洞内には魚が生息して


いますが目が退化していて


見えないそうです


 また山口市内には温泉


多く湧いいます


僕もたまに温泉健康ランドで


一日ゆっくりしていました


ここに併設の図書館では


「3年寝太郎」の本を読み、


昔山口にいた実在の人物だと


いうことを初めて知りました。


 山口市はそれほど大きな町では


ありませんが


市役所だけは周りの景観に


そぐわず高層でとても


大きくひときわ目立っていました


その近くには瑠璃光寺


5重の塔があります


僕が訪れたときは休日なのに


そんなに人出は多く


ありませんでした

ある日、日本海側に行ったとき


随所に


こんな看板をよく見かけました


「不審者を見かけたらすぐ


110番してください」


特に海岸線で多く見かけました


あとで解ったことですが


この辺一帯の日本海側は


昔から北朝鮮のスパイが


多く上陸するところです

上陸に失敗した死体も


時々流れ着くそうです


またこの辺一帯は


風が強いところで

僕が訪れた場所も玄界灘に


近い小さな村でしたが


そこの岬に立ったら強風で


立っていられませんでした


山口市は道路がよく


整備されています


舗装率は全国6位です

 

市内から山口駅につながる


道路は道幅が広く


高速道路でもないのに


ほとんどの車が時速80Km


以上で走っています


事故も多いです


宇部市、小野田市と石灰石の


採掘場の美祢市を結ぶ道路は

会社が運営している


自動車専用道路です

 

一般の車は入れません


大型2連トラックと会社専用の


パトカーが走っています


僕は休日になるとよく


九州方面へも出かけました

一番感動したのは長崎の


ハウステンボスでした


広大な敷地に全体がオランダの


町をモチーフした


街づくりになっています

 

あちこちに風車が回っており、


近くで外国人の作業員が


チューリップの


手入れをしていました


オランダの街そのものが


作ってあります

 

オランダ風の郵便局や公


共設備が随所にあり、


とても落ち着く

 

街づくりになっています

周囲には大きなホテルがいっぱい


立ち並び水面には定期船が

 

各水上駅を結んでいます

 

しかしここも観光客は


まばらでした


こういうのが関東圏にあったら


集客力は相当なものだと思います

やはり人口集中圏を近くに


持っているところは強いです


僕の感じではデイズニーランドは


子供向け、ハウステンボスは


大人向けといった感じでしょうか?


山口県と合わせて一部、長崎の


ハウステンボスの観光紹介を

 

させていただきました

 

山口営業所はその後、


山陰地方での事件の影響もあり、


売り上げが落ち込んできました


そして後で紹介しますように


ついに閉鎖になりました


ここもわずか半年間の


営業赴任でした

 

  次回は

 「4そして帰京


 紹介します



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2018年06月04日

悪徳訪問販売業界の真実(その24)


2、山口県のグルメ

 

さて、僕がここの山口営業所に


赴任してから3か月が


過ぎようとしていました


山口県は購買人口が


少ないので営業巡回もほぼ


全県を一巡してしまいました


期待半分、怖さ半分で毎日が


変化に富んだ日々でした


ここではあまり知られていない


山口県のグルメの


紹介をしたいと思います

 

山口でのグルメと言うと


フグ料理が有名ですが


その他にもいろいろあります

 

ここは北側が日本海、南側が


瀬戸内海に囲まれていますので

当然魚料理が中心になります


ある日、日本海側の、国道沿いで


「おこぜ料理専門」の


レストランを見かけました

 

周りにおおきなのぼりが何本も


立ち白地の壁に


黒の瓦葺きでお城のような


造りでした


駐車場は広かったのですが


車はほとんど


止まっていませんでした

珍しいので入ろうかと


思いましたがグロテスクな


魚の顔と値段が高すぎるので


あきらめました


また防府市では九州からも


テレビ取材に訪れるという


地元では有名な


「珍品名物食堂」を訪れました


建物の周りは個性的な造りで


入口から部屋の柱、天井までが


メニューで覆い尽くされています


室内は午後2時なのに満員でした


メニューの一つ一つを見ると


よそでは絶対に


見られないものばかりです


たとえばオットセイの


〇〇〇〇とかしろくまの肝臓、

 

イルカの〇〇〇〇とか


数えたらきりがありません


聞くところによると遠洋漁業の


乗組員が現地の漁師から

 

仕入れてくるそうです

 

全部がこのようなもの


ばかりでなく普通の


メニューも置いてあります

僕たちは一般的な魚料理を


注文しましたが、


地元では有名なので


気になる方は一度訪れて


見るのもいいと思います


店員の話では前日に


福岡県のRKB毎日が


取材に来たばかりと


言っていました

 

過去にも何回かTV局が


取材に来ているそうです


ここ山口県は九州と


関門トンネルでつながって


いますので


九州の経済圏にあります

 

テレビ放送は九州の局が


ほとんどです

 

スポーツにしても年に1


開催される九州一周駅伝には


毎年ここ山口県も参加しています

 

車も九州ナンバーが


多く走っています

 

僕たちと同じ訪問販売の業者も


九州から多く来ています

 

ある日、営業先で会った


派手なユニフォームを着た


若い女性は布団の営業で


九州から来たと話していました

 

午前中に1本契約できたと


言って喜んでいました

 

山口はいろいろと九州と


つながりの深いところです

 

また、下関市から北に30


ぐらいのところにある小さな


温泉町では瓦そば」が有名です

 

温泉旅館に入るとお座敷に


案内され注文すること


約15分位でお盆に載せられた


黒瓦の上でまだ


じりじりと焼ける音のする

 

状態で出てきました。

味は好みがあると思いますが


僕は気にいりました


値段は一人前1000円です

そこからさらに日本海側を


北に行った長門市では昔から


クジラ漁が盛んで今でもここの


スーパーではクジラの肉が


売っています


昔は僕も子供のころよく


食べたものでしたが


今ではまず口にできません


近くには大きなくじらの


慰霊塔が建ててありました

以上山口営業所での


グルメ紹介でした

 

 

 次回は


「3、山口県の観光地」


 紹介します

 



fujimotosun at 05:21|Permalink

2018年05月31日

悪徳訪問販売業界の真実(その23)


山口営業所での出来事

 

 

1、山口営業所へ赴任

 

高松営業所は後で詳しく


説明しますが山陰地方の


警察事件の後、閉鎖に


追い込まれました


時を同じくして、


山口営業所の所長が


任期満了で本社に


帰ることになりました

 

結果僕は、後任として


今度は山口営業所に


赴任することになりました

すぐに営業車に荷物をまとめ


昼前に


高松営業所を後にしました

 

高松営業所の後処理は


本社から派遣された


担当者が行いました

 

山口営業所は山口市の


中心部から離れた


郊外にありました。


着いたときはすでに


周囲は暗く山口営業所と


その隣のスーパーだけが

闇の中に明るく目立っていました


山口営業所の近くには


SLで有名なローカル線の


駅がありました

営業部員は全員で6名


在籍していました


近くには会社の寮として


新しいアパートが

用意されており備品も


全部そろっていました


高松営業所の寮とは


雲泥の差がありました

翌日から早速営業活動に


入りましたが


山陰地方での事件の


後遺症はかなり大きく


山口営業所から参加した


各営業部員はかなり

 

志気が下がっていました

 

しかし売り上げがないことには


営業所の存続はないので、


全員気分一新して営業に


取り組みました

 

その月は何とかそれまでと


同じ成績を残すことが出来ました



 次回は「2、山口県のグルメ」


 紹介いたします



 

 



fujimotosun at 04:43|Permalink

2018年05月21日

悪徳訪問販売業界の真実(その22)


6、山陰地方へトリップ営業

 

高松営業所がオープンして


5か月目が


過ぎようとしていました


そろそろマンネリ化してきたので


近くの営業所合同での


トリップ営業の話が


持ち上がりました


近くの営業所といっても


山口県と岡山県の営業所です


トリップ営業先は山陰地方に


決まりました


久々のトリップ営業に


みんな楽しみにしていました

本社からも次長以下3名が


激励に駆けつけました


僕の高松営業所は


山陰地方からは一番遠い


場所にあったので他の営業所と

時間を合わせるべく


早めにスタートしました


出発時の天候は晴れでした

ところが出発して


1時間経過したころから急に


空が真っ黒になり土砂降りの


大雨に変わりました


3営業所の合流地点に


達したころは車のワイパーも


効かない位の大雨になりました


そして日本海側に入ると


平日なのに道路が


大渋滞で予定の現地到着時間を


大幅にオーバーしました


いつもトリップ営業だと


楽しい気持ちが


先に立つのですが、その日は


何かいやな予感がして


途中で中止しようかと


思ったほどでした


後で聞いた話ですが他の


営業部員も同じように


感じていたようでした

 

トリップ営業に来て途中で


中止ということは


なかなかできませんので、

 

そのまま流れで


営業を始めました

 

その日は午後3時から


営業を始め夜7時頃まで


やりましたが成果はほとんど


ありませんでした


あくる日になってもまだ


大雨は続いていました

しかし営業を止めるわけにいかず


初日の遅れも


取り戻さなければならない為


みんな必死でした

しかし今までのトリップほどの


成果は全くあがりませんでした


少ない契約件数の中で、


キャンセルが多く、


結果は最悪の状態でした

その日の夜は社長と


電話機のメーカーの


お偉方と担当者が2名


陣中見舞いに来られました


その後、次長も応援に駆け付け

 

その夜は居酒屋そしてパブでの


宴会が深夜1時まで続きました

 

毎回トリップ営業の場合は


販売台数も伸びるし、


メーカー側にとっても、


利得があるからです


そのたびにメーカーのお偉方と


旅好きなうちの社長は


参加していました

社長と、メーカーの方2名は


翌日にはホテルを後にして


帰京しました

 

そして3日目に入りました

依然として雨は降り続いていました


訪問販売というのは


お客と短時間での勝負なので、


お客の気持ちが動揺している


ときはなかなか契約が決まりません


特に異常気象の場合は顕著です

今回は契約がなかなかとれないので


各営業マンのトークは強引に


なっていました


結局この大雨は4日間


降り続けました

 

地元の人に聞いたら


こんな大雨は初めてだと


言っていました

営業結果はまれにみる低調で


この成績では


営業所に帰れません

 

そこで5日目は予定を急きょ変更し


隣接の広島県に入りました

ここでようやく通常通りの


成績があがりました


しかしトータルでは


散々な結果でした

営業所に帰ってから


参加した各営業所の所長と

 

結果の状況分析をしましたが

その時みんなから一様に


出てきた言葉が、


今回のトリップ営業は

 

出かける前から何か嫌な


予感を感じていたことを


言っていたのが印象的でした

 

なおその後起きた、


この山陰地方トリップ営業に


関係する大きな事件については


後編で詳しく報告します


次回は


山口営業所での出来事」を


 紹介します



 



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2018年05月04日

悪徳訪問販売業界の真実(その21)


5、高松市の朝の風景

 

僕のいた高松営業所は


海も近いこともあり、


朝など街を歩いていると


珍しい風景に出会います


地元の人にとっては


当たり前の光景ですが


町のあちこちにリャカーを


改造した屋根のない屋台で


魚を売っています


みんな5070代のおばさんが


一人で商売しています


ほとんどの屋台がそのまま魚を


売るだけでなく、その場で

 

3枚におろしたり刺身にしたり


して客の希望に応じて

 

切り身にしてくれます


とにかくあちこちでよく見かけます


そして午前中には


終わってしまいます


醤油も用意してありそこで


刺身も食べられます


僕はこのような珍しい光景を


毎日見ながら営業していました

 

この仕事の特徴は


訪問販売ですので当然こちらから


出向くことになります

 

そしてみんな初めてのお客様です


 なので、いろいろな変わった


人々との出会いがたくさんあります

 

初めての人に会って


アプローチするのは


かなり勇気が要ります


 そんな中でも楽しいこともあります


それは新しい土地での観光見物と

 

名物、おいしい新鮮な食べ物に


巡り合えることです


 ここ高松営業所のあった場所は


全国的なうどんの


名産地でもあったので 朝と昼は


いつもうどんを交えた食事が


続きました


 それでもぜんぜん飽きませんでした


うまくて種類が多く安いからです


昼になるとあちこちにあるうどん屋


での食事になります


何しろ日本一小麦粉の


消費量の多い県です


そして値段の方は安いところで


麺だけだと60~80円からあります


もちろん朝から「うどん」でした


「うどん」のメニューが


30種類以上もあるのにも


驚きました

そしてほとんどがセルフ方式です


ネギや天かすなどトッピングは


無料で食べ放題です


それまでこのような方式を


知らなかったので感動しました

そしてこのうどん三昧は


ここの営業所にいる間、


半年間、毎日続きました

 

 

 次回は


 「6、山陰地方へトリップ営業」


  紹介します



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2018年04月27日

悪徳訪問販売業界の真実(その20)


4徳島県鳴門市での営業

 

その日は隣県徳島県の


鳴門市での営業でした


高松市から海岸線を左に見ながら


気持ちのいいドライブでした

ここ四国の海岸線はどこも


山がすぐ海岸近くまで


迫っており、平野らしいところは


県庁所在地のある町だけです


なので、営業中はいつも


海が近くにありました


高松営業所を出発して


1時間ほど走ったところの


小さな港がある海岸近くに


車を止め、そこから歩いて


営業することになりました


車を止めた場所からは


すぐ山手に向かって


小さな坂道が続きました


家はまばらでした


僕は一番奥から訪問しようと思い


急な坂道を足早に歩きました

10分ほどでようやく


一番奥らしい家にたどり着きました


家の戸は全部玄関から縁側まで


開けっ放しでした

ふと、縁側の端をのぞくと


おばさんが一人寝ていました


おばさんは僕に気が付き、


僕は挨拶をしました

家の中は家財道具が何もなく


生活の気配が


感じられませんでした


営業の話ができる状況に


見受けられなかったので

世間話になりました


話によるとそのおばさんは


ここに見張りに


来ているのだということでした

ここにはいつも「サル」が出没し


この時期は


「さつまいも」を食べに来るので


この家を根城に


周辺を一日中見張って


いるとのことでした


僕が訪問したとき


サルは見かけませんでしたが


スイカとかトマトなども


被害がとても多いと


話していました。



次回は


5、高松市の朝の風景」を


 紹介します

 

 



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2018年03月13日

悪徳訪問販売業界の真実(その19)


3、松山市での営業

 

それから一週間ほど過ぎたある日


営業所から高速道路で


2時間弱の松山市へ


営業に行きました


5階建ての住宅団地に営業部員


4人で分散して入りました


僕は1号棟が終わり、


2号棟へ行向かいました

 

普通は1階から上階に


訪問するのですがこの日は


5階から下へ訪問しました

 

そして3階の階段から3つ目の


部屋のチャイムを押した時です

ドアを開けて出てきたのは


人相の悪い5060


おばさんでした


いきなり大声で何やら


わめきながら先程も変なのが


来たけどもお前ら何者なのだ


と言いながら無理やり腕を掴んで


部屋のなかに引っ張り込まれました

 

奥の部屋を見ると刺青の男たちが


4人麻雀をやっていました


男たちは終始無言で麻雀に夢中で


こちらを見向きもしませんでした


このキチガイおばさんだけは


終始大声を上げ同じことを何度も

 

繰り返して僕等の営業について


文句をつけていました

話がだんだん怪しくなってきて、


ついに社長をここに呼べ

 

ということになりました

社長は東京にいるし、とても


呼べる状況でもないので


その旨を説明したら本社に


電話しろと言いだしました

 

携帯で電話するので一旦外へ


出させてもらいました


そこで僕は芝居をうち、


いま社長は出張していて


会社にいないと伝えました


するとさらに怒鳴りだし


1時間床に


正座をさせられました


このキチガイおばさんが言うには

 

「ここの団地の13棟は


私が取り仕切っているから

 

私の許可なしにはみだりに


立ち入りできない」と


言っていました。

こいつら何者なのかと思いながら


いつになったら解放して


くれるのか気になりました

 

その後なんとか開放されましたが


後でこの団地の住民の一人に


その件で聞いたら


この棟にはXXXXが入っており


みんな避けていると言っていました


この日はこんな事も有り1件も


契約もできずに午後3時で

 

仕事終えて帰ってきました

 

 

 次回は


 「4徳島県鳴門市での営業」


  紹介します



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2018年02月14日

悪徳訪問販売業界の真実(その18)


2、団地営業

 

あくる日同じ市内の団地を


営業することになりました


比較的営業所に近く、車で


30分ほどで現場に到着しました


全棟2階建てで屋根に


全棟ソーラーシステムが


設置してありました


作りも団地にしては変わっていて


何か特有の雰囲気が


漂っていました


何件か廻り、ふと横を見ると


おばさんが家の横の


下水溝の地べたに座りまな板の上で


鶏をさばいていました


周りは鶏の血が飛び散っていました


さばいた鶏の内蔵などはそのまま


下水溝に流していました


隣の家を見るとそこでも同じく


魚をさばいていました

まな板を下水溝の上に横たえ、


さばいた魚の「内蔵」を全部


溝に流していました

 

異様な光景を見ながら歩いていると


お客さんになりそうな

 

家を見つけたのでチャイムを押すと


60歳台のおばさんが出てきました

 

そしてアプローチすると、


簡単に契約できました

 

あまり簡単に契約できるお客は


簡単にキャンセルしてくる


特徴があるのでそのお客の


クロージングには


特に気を使いました

 

クロージングはいつもより


時間をかけて契約内容から


支払方法まで詳しく説明し


工事完了となりました


 ところがあくる日


思っていたことが起きました
 

キャンセルでした


この団地は少し気になって


いたことがあったので地元の社員に


この団地のことを聞きました


そしたら、その団地は「これ」の


住んでいる団地だと言って

 

4本指を出すのです

なんだと聞いたら5本指から


1本足りないということで

 

XXXX」を指すものだと


言っていました


周囲には同調する団体の


街宣車も2台止まっていました

 

地元の人間はめったに


近づかないと言っていました

 

この団地は人権問題でも


いろいろ問題にされ、以前


ここの子女が市内の大手有名な


Sデパートに就職したとき、


その後の昇給で差別があったと


いうことで同調する団体の


街宣車が騒ぎたてして


新聞に掲載されたり


大変だったと言っていました


その後は、Sデパートは


トラブルを避けこの団地の人間は

 

採用していないとのことでした

また車の免許証は無料で市の


配慮で取れるらしく、さらには


全戸屋根にソーラーシステムが


つけてあるのも、こういった


当局の配慮らしいです

 

よほどそちらの方が逆の


差別じゃないかと思った次第でした


次回は


「3、松山市での営業」を紹介します





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2018年01月05日

悪徳訪問販売業界の真実(その17)

高松営業所での出来事

 

1、高松営業所へ赴任

 

毎日が変化に富んだ日々で,


瞬く間に一年が


過ぎ去ろうとしていました


そんなある日、


所長に呼ばれました


内容は2週間前に


トリップに行った四国の


高松市に営業所を


オープンするので、所長として


単身赴任してくれと


いうことでした


僕は旅行好きだし、


地方のうまいものも


食べられるので快く


引き受けました


既に先発隊は出発しており


事務所開設を進めていました


こちらからは応援部隊含めて


4人で赴きました


営業所の場所は空港に近い


市内の郊外にありました


ここは私鉄の駅も近く


郊外にしては


便利な立地にありました


オープン初日は社長も


出席して事務所開きを


行いました


午後からすぐに


営業活動に入りました


現地には5人の新人が


採用されており、


早速現場指導になりました


こちらからの応援部隊4名が


指導者になり


それぞれに一人ずつ


ついての研修です


僕も一人を同行して


近くを営業する


ことになりました

この日は歩いて


15分ぐらいのところで、


早速2件の契約ができました


帰社すると、社長はもう


いませんでした

終礼が終わり新人の


机上研修をしていると


いきなり電話が鳴り響きました


内容は当日契約したお客2件の


キャンセルの電話でした

2件とも家が隣接しており、


第3者の


知恵入れがあったようでした


これはよくあるキャンセルの


パターンです

 

営業初日の苦いスタートでした

 

その日は初日ということも


あったので仕事が終わってから


近くの居酒屋で打ち上げを


行いました

 

ところがこのパターンは


応援部隊が本社に帰る


一ヶ月間続きました


みんな単身であり、


宿舎に帰っても


やることがないので

 

おのずとそうなりました

 

翌日仕事を終え、


営業所に戻ると


また社長が来ていました

 

社長は営業所周りをしながら、


観光旅行をするのを


いつも楽しみにしています


終礼が終わると社長を含め


全員でまた


市内の中心地迄出かけ


深夜までまた飲み会です

 

幹部の人たちも、時々


観光を含めて地方の


営業所廻りを


よくやっていました


慣れない土地での営業にも


ようやく慣れて来ました


地方なので結構、


黒電話機が多く残っており、


その結果として、


業績も伸びてきました


週末に各営業所の成績が


FAXで送ってきますが


ここの営業所はいつも上位でした


次回は「2、団地営業」を

紹介します




fujimotosun at 01:47|Permalink

2017年12月13日

悪徳訪問販売業界の真実(その16)


訪問販売業界の

異端な人間たち(その2)



異業種からの参入の方も


やる気と気持ちの強さ


さえ持っていればやっていけます

 

会社組織ですので


営業部員は協調性を前面に


よそおっていますが


実態は全く違います

 

またこの業界は遊び人の


多いのも特筆されます

 

昼休みの休憩など、


たまにみんなと一緒に


なった時など


いろいろな話題がでます

 

その中で出てくるのが


必ず営業部員の女性問題です

 

一例をあげると、


ある次長は何人かの女性と


結婚約束をして、二人で一緒に


入籍届を市役所で


日曜日でも受理している


ことを悪用して


(守衛が受理してくれます)

 

提出に行き、翌、月曜日の


営業時間中に一人で


取り下げに行っていました

 

相手の女性は知らないので


その後の別れ話の時に


驚くことになります

 

また、ある上司は東北地方の


大都市の看護師と


結婚約束をして


子供をもうけました

 

ある日その上司の持っていた


本に挟んであった


写真を見る機会がありました

 

その写真の裏を見たら


「この子のために


頑張ってください」などと、

 

けなげにボールペンで


書いてありました

 

そこには子供を抱いた女性の


写真が写っていました

 

その上司は本社勤務でしたが、


もちろん


本人は結婚する気はないので

 

その後のことは


どうなったかわかりません

 

また、関東のT営業所の


若い社員は契約した


お客様の奥さんと仲良くなり、


さらに娘さんとも


友達になってしまいました

 

それが奥さんの


気に召さないこととなり、


出入り禁止になりました


契約そのものも遡って


キャンセルになりました

 

また、ある月末の


営業場所での出来事です

 

ある若手営業マンが


係長になるための契約本数が


1本足らずに次長に


お願いをしていました

 

「1本契約を回してください」


とのお願いでした

 

次長は固定給ですが、


たまに現場に出て営業をします


そうすると契約本数も


それなりにあがっています

 

その日は次長も1本、


契約していました

 

そしてそこで出てきた


次長の条件が


「俺の足の裏をなめろ」


ということでした

 

その若手営業マンはすぐに


それを実行し、


その日次長が契約した1本を


譲ってもらいました

 

結果、その月に


係長になるための契約本数を


クリアし見事係長に


昇格しました

 

昇格条件は営業マンの人間性、


社会性、人柄に関係なくすべてが


営業成績だけだからです

 

また、S営業所の僕と同期の


社員はある日、


全社の個人成績表を見ていたら


同期の社員の


名前がリストにありません

 

その社員は以前、新聞社勤めで


真面目な人間でした

 

入社時からいい成績でいつも


成績上位に


名前が挙がっていました

 

理由を聞いてみたところ、


営業中の公園で


女児に悪戯をして


逮捕されたとのことでした

 

これらはほんの一例ですが、


僕の訪問販売会社では


このようなことが日常的に


起きていました


次回は


「高松営業所での出来事」を


紹介します。


 



fujimotosun at 04:00|Permalink

2017年11月05日

悪徳訪問販売業界の真実(その15)

 

訪問販売業界の

異端な人間たち(その1)

 

訪問販売業界で働いている


人間は一般会社の


サリーマンと大きく異なります


なので、一般のサラリーマン


  からの転職は


  なかなか難しい


  ところがあります


  いままで相当な多くの


  元サラリーマンが


  入社してきましたが


  そのほとんどは


  すぐに辞めていきました

 

ただし、


前職が訪問販売系の経験者は


よく続いていました

 

問題の多い訪販会社からの


転職者ほど


長続きしていました

 

僕の周囲にもいろいろな


業種の訪問販売の


経験者が沢山いました

 

その様な環境の中で、


事あるたびに他の


訪問販売会社の


営業スタイルの話を


聞くことが出来ました

 

訪販業界は特殊な業界であり


実績あるのみです


売り上げがないことには


給料はもらえません

 

会社での存在感も


なくなります

 

そして成績が悪いと、


毎日怒鳴られます

 

これが1週間も続くと


ほとんどそれに耐えられなく


なり辞めていきます


なので、みんな自分のことで


一生懸命です

 

他人のことなど眼中に


ありません


僕は最初このような社風に、


なかなかなじめず、

 

一緒についていけませんでしたが、

 

お金のためにと考え、割りきって、


成績を伸ばしてきました

 

極端に言うと、一般の会社では


通用しない人間の集まりです

 

集団生活になじめず


自分一人主義の


考え方の人間に向いています

 

いうなれば自己中心の


個人主義の人間達です

 

一般社会では


一番嫌われる人間です

 

営業マンは基本的には


会社員としての


協調意識を持ちながら

 

行動は個人社長という


考え方です

 

常に自分の成績だけを


考えています

 

自分の成績のことに関しては


何でもありの世界です

 

仲間内の営業マン曰く


この業界はある血液型の


人間が合っていると


言っていました

 

確かに調べてみると


僕の周りの営業マンは


9割がその血液型でした


血液型で全てが当てはまる


わけではありませんが


実際驚きました

 

ちなみに僕は一般的な


一番多い血液型ですが


常に順応するように

 

努力していました


次回は


「訪問販売業界の

 異端な人間たち」(その2)

 を紹介します


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